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生態
:::シーワールド

台湾にある六つの国立公園のなかで、墾丁国立公園は唯一の海域を有している国立公園海底です。その海域には暖流である黒潮が流れているため、水温は年間をとおして20℃から29℃となっています。河川の堆積土砂が全く流出してこないため、水が碧く透きとおっています。さらに、水温が適温で安定しているため、墾丁国立公園は多種多様な生き物たちが成長していくのにふさわしい環境だと言えます。海底はまるで竜宮城の庭のようで、いろいろな熱帯魚、サンゴ、貝類と海藻などが絢爛で壮麗な海底の景観を形づくっています。その代表的な種類は以下のとおりです。

 珊瑚
  恒春半島の海洋生態系で、サンゴ類はもっとも重要な役割をはたしています。サンゴは腔腸動物に属します。外観から見ると、サンゴは、石サンゴと軟サンゴの二つに分けられます。石サンゴは石灰質の硬い外骨格を持っており、これがサンゴ礁を形成する主要な要素になっています。軟サンゴはカルシウムからなる針状の骨軸しか持っていなく、柔軟群体を形成しています。従って、生態からいえば、サンゴは造礁サンゴと非造礁サンゴの2種類に分けられます。調査によりますと、石サンゴは250種以上に達し、そのうちヤナギサンゴは50種類ほどです。また軟サンゴは約50種類と種類はすくないですが、数は多いそうです。特に後壁湖の漁港から大老鼓までの間と、雷打石から猫鼻頭までの沿海の海底を中心に広く分布しています。様々な色や形の軟サンゴなどが彩りあざやかに海底一面を覆い密集している様は、まるで海中の「お花畑」のようです。これは台湾海域でしか見られないものです。
 魚類
  現在、墾丁国立公園の沿海では今までに約1015種類ものサンゴ礁魚類の生息が確認されています。沿岸の魚類は棲む所により、(1)潮間帯魚類(2)亜潮帯サンゴ礁魚類や底棲性魚類(3)沿岸近海底棲性魚類と回遊性魚類の大きく3種類に分けられます。(1)と(2)は一般的にサンゴ礁魚類と呼ばれ、ほとんどが観賞に貴重な価値を有しています。(3)は漁業の主要な対象として経済的価値があります。例えば、クサヤモロ、タカサゴ、バショウカジキ、シイラなど。サンゴ礁は複雑な地形をなしているため、そこで暮らすサンゴ礁魚類とその他の生き物もきわめて豊富であり、色彩や斑紋が多様で、美しい光沢がある熱帯魚も多いです。本公園で、よく見られる魚はチョウチョウウオ、キンチャクダイ科、スズメダイ、ベラ科、ニザダイなどです。この海域には発達したサンゴ礁が複雑に入り組み迷路のような森を作っています。そのため多くの生命が育まれており、その中では、たくさんの生き物が悠々と暮らしています。また、美しい模様や様々な形の魚がほとんどなので、非常に観賞的価値も高い。まるで一枚の絵のような美しい景観をなしています。
 貝殻
  当公園内の貝類は146種類ほどいるといわれています。佳楽水付近及び、蟳廣嘴から猫鼻頭にかけて、そして後壁湖、墾丁、砂島などの沿海に広く分布しています。貝類の大部分は腹足綱と斧足綱ですが、多殻綱や掘足綱に属するものもいます。貝類は食用または観賞用のほかに、様々な装飾品などに使われています。しかしこの近年ますます貝類が多量に採漁されているので、貝類の減少・絶滅の危機を免れるよう、つまり天然の生態系を破壊しないよう適切に守らなければなりません。
 海藻類
  この区域の海藻は134種類に及び、その色合いから緑藻、青緑藻、褐藻と紅藻などを分けることができます。潮間帯の基礎生産者として主要な役割をにない、産卵場や避難所、稚魚や小さな生き物の生活の場、そして餌としても重要な存在です。そのため、海藻は沿海生態系のつりあいを保つという重要な役割をも果たしています。また、海の森、海の草原をつくり海をさらに豊かにしている海藻は、きれいな景色をなしているのみならず、潮間帯の生態系の指標として最も研究されている対象だと言えます。

その他の海域動物
 棘皮動物類
  棘皮動物類の仲間はヒトデ、クモヒトデ類、ウニ、ナマコとウミユリなど大きく五つのグループに分けることができます。
1. ヒトデ類(海星類):恒春半島の沿岸に棲むヒトデは数が多く、その色と形態も多岐に渡り、特に、黄色、橙々色、茶色、紫色、青色など色彩変化に富んでいます。種類と場所によって色が変化します。
2. クモヒトデ科(蛇尾類):蛇星とも呼ばれ、蛇尾綱に属し細くて長い五本の腕があります。簡単に説明すると、クモヒトデは五本の触手を動かしながら、まるで蛇のように柔らかくうねうねと移動します。恒春半島各沿岸の潮間帯及び浅海の浅い岩礁地の岩などでは蛇星が広く分布しています。普通は体を岩の下や岩穴の中に潜ませて砂の上に細長い腕をニ三本出してなでまわし、海底に積もったごみや小さな生き物などを食べているようです。
3. ウニ類(海胆類):この区域の沿海と深い海底を探してみると、ウニを何種類も見つけることができます。沿岸では、岩穴につかまっているウニの姿をよく見かけます。砂地の海底には小銭のようなまるい形をしたウニが数多く見られます。
4. ナマコ類:恒春半島で発見されているナマコは主に潮間帯の岩礁地や砂底に生息していますが、少数は海底の砂地に棲んでいます。大部分は色彩が黒色や深い褐色となっているのが特徴です。
5. ウミユリ類:ウミユリは水深100メートル以上もある深い海底ではユリの花のような奇妙な形をした生物です。多様な色彩をもち、花形の体の下側から茎のような柄が出て海底から生えたようになって、まるで孔雀のつばさのように美しい。この区域の沿海には広く分布し、特にやや深く、流れが急で澄み切ったところに多く見られます。
 節足動物類
 
1. ロブスター:恒春半島の沿岸ではロブスターは何種類もいます。よく知られているのはニホンイセエビであり、俗称では「紅脚蝦」(Panulirus japonicus)や「錦龍蝦」(Panulirus ornatus)とも呼ばれています。沿岸ではこれらが見られ、跳石、潭子、鵝鑾鼻などの場所には比較的に多いです。普段は海底の岩礁の隙間などに身を潜め、貝がら、砂地や海藻が多い場所に棲んでいます。昼間は岩棚に潜んでいるが、夕方から小動物を求めて出歩きます。
2. シャコ:フトユビシャコが主な種類です。その色は変化に富み、サンゴ礁の岩や潮間帯に生棲します。萬里桐、猫鼻頭、鵝鑾鼻などが一番豊富な海域です。
3. 蟹類:恒春半島沿岸の礁岩にショウジンガニ及びトゲアシガ二が数多く見られますが、ツノメガニ、ミナミスナガニとキンセンガニなどは砂地の海岸に多く分布しています。南湾、鵝鑾鼻と佳楽水付近に多く見られます。
 頭索動物類
  恒春魚:この生き物は熱帯、亜熱帯珊瑚島や大陸沿岸のサンゴ礁の海底の砂地に棲んでいます。主に粘土を多く含む海底で、恒春魚をきわめて多く見かけることができます。民国65年(西暦1976年)、初めて台湾大学海洋大学院によって、台湾の海域でこの生き物が棲息しているのを発見されました。水深9メートルの砂底でよく見られます。この生き物は動物分類学上特殊な位置を占め、さらに学術と数学研究上貴重な価値があるために、これをよく保護すべきです。
 爬虫類動物
 
1. タイマイ:形態はカメと同じように見えます。四肢や頭部の背面の鱗状でほぼ全体にわたって赤褐色ないし黒褐色で、遊泳能力にすぐれています。恒春半島の海域においては、時々タイマイが捕獲されることがありますが、数は少ないです。その肉の味はおとりやや毒をもつため、食用には適しません。しかし、その甲らは表面に光沢があり色が美しくて鮮やかなので、鼈甲や剥製など貴重な装飾品の材料としても人気があります。そのため漁獲の対象ともなってきました。タイマイの生存に対する脅威となると考えられます。
2. エラブウミヘビ:この蛇は昼には海岸のサンゴ礁の洞窟などに隠れており、主に夜に出てきて魚を捕食します。頭は平べったく三角形で、背の色は茶色、腹は灰色がかった黄色で、体長が150㎝以上になります。尾は鰭状であり、尾の側面は幅広いです。猛毒を持っていますが、その肉は食用にもてきしており、胴体は丸めでやや太いです。
 哺乳動物類
  恒春半島ではかつてザトウクジラ、マッコウクジラ、バンドウイルカ、ミナミハンドウイルカなどが捕獲されたことがあります。記録によりますと、鯨類が毎年の12月の下旬から翌年の3月、4月の中旬にかけて、恒春西海域付近から、鵝鑾鼻、七星岩へ南下し、東部海岸の南仁湾にいたる広い範囲を中心によく見られました。イルカは冬の間恒春半島の各沿岸において、群をなして回遊している姿が見かけられます。性格がすこぶるおとなしく、訓練を受けると上手に芸をするようになります。

墾丁国家公園管理所 TEL:08-8861321台湾屏東県恒春鎮墾丁路596号 郵便番号94
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Modify Date:2009/1/9 上午 09:57:01        Modify User:Administrator